2017.5.25;848号
(以下本文)
ジュエリーCADでの製作は、高額なリフォームでしか利用出来なかったのが今から15年程前。
CADと光造型機(3Dプリンタ)を駆使する”モノづくり”はまだマイナーで近づきにくい理系の設計者というイメージでした。
私自身、創り/加工もしていたので職人の得意分野を掛け合わせ製作、CAD技術を習得するなど パソコンおたく にはならない!と構えていました。
が…この懲り固まった考えを打ち砕く出来事が徐々に起こってきました。
お客様の想いの詰まったデザインを描き ”それでお願いします!”とO.K.を頂き
いざ職人と打ち合わせすると、出来る?出来ない? とか そんなデザインは作ったことがないので無理。とか…仕舞いには やってみなければ分からないと。
新規開拓した職人たちとも打ち合わせし いつまでたっても返事がなく業を煮やして 問い合わせると、やはりこれは難しいね!って。
”デザイン先行、作りは後回し” では取り掛かれません。 一からの変更も視野に入れたほど。
そういうことが続き悶々としていたころ、
20年来のジュエリー仲間から、3DCADリフォーム案内を受け取り
助け船!?と お試し程度に そのまま投げかけると なんてことなく
翌日にはメールにて完成画像添付。
イメージのジュエリーがパソコン画面上で仕上がり、しかも360度グルグルと確認できていました。
そして、このデータは3Dプリンタで作るから見たままの仕上がりだと!
さらに、スマホのカメラ機能を使い ”バーチャル試着” も可能との事。
私が受けたイノベーション!
新しい切り口で 新しいアイデアが生まれ 新たな価値を創造し 大きな変化をもたらす、
都会の一部の方のみの恩恵、この新しいジュエリーメイキングをここ香川/高松にも!と早速取り入れた次第。
お客様にとっては、出来上がりのイメージがしやすく不安を払拭できるのが最大の特徴。高額になりがちなジュエリー製作には需要が見込めると思ったものです。
こうなってくるとジュエリーCAD は製作手段のみならず、コミュニケーションツールとしても発揮します。
3Dプリントサービスや、3Dマーケットプレイスも新たな市場となっている今、デジタル環境での”モノづくり”はジュエリー業界にも追い風が吹いてきています。
by デジタルジュエリー®
※JCAD;山梨県の地場産業振興の研究開発事業で山梨