第12回;Disabled≠Unable;不自由≠出来ない。(2018.3.25)

2018.3.25;858号


(以下本文)

大企業から中小零細へ、専門家から初心者へ、大人から子供へ。

「デジタルものづくり」はあらゆる分野で使いやすく広がりをみせています。

特に3Dプリンタは進化の一途を辿り、個人でも利用したり所有したりとずいぶん身近になってきました。

私のブログでも「デジタルものづくり」を発信している事から、1月31日(水)香川県立高松養護学校にて研修セミナーの要望をいただきました。

障害者にとってもデジタル技術は、健常者との垣根を取り除く新たな可能性を秘めた分野といえます。

まずは、現場の先生方が抱いているデジタルやパソコン、さらには3DCADという技術的なものに対するアレルギーを取り除くべく

私の専門分野”ジュエリー”を入口としてお話しさせていただきました。

一日の授業を終えた一番忙しい放課後開催にもかかわらず多くの女性の先生方がご参加くださいました。

 

今回のテーマは、[ジュエリークリエーターという仕事」。

●3Dでデザイン

●アプリでバーチャル試着

●3Dプリンタで製作

●3Dマーケットプレイス

●ジュエリーCADって難しい?!?…の内容です。

アプリを使ったジュエリーのバーチャル試着では、魅せられたため息と共に歓声もあがったほどです。

言葉での説明に加え、動画も用意していたのでさらに詳しくご理解いただけたかと思っています。

また、ご質問も多くいただけ今後のセミナー内容の参考になりました。

先生方が3Dプリンタを使い、”ものづくり”の楽しさを簡単に伝える事が出来れば、

学校での役割は計り知れない気がします。

 

障害者にとって労働環境や就労条件が限られていた企業への就職は、デジタル技術の恩恵で「壁」も無くなりつつあります。

また、3DCADを使い自分で収入を生み出す事ができれば、「個人事業主」として自立を目指したプログラムも成り立ちます。

 

マウスのクリックと指先のボタン操作さえ出来れば、あとは自由なアイデアと発想そしてやってみたい!と思う気持ちだけ。

ーそれがデジタル環境でのものづくり。

健常者の視点では思いもよらないプロダクトが生まれる可能性。

そして、当事者意識から集約される「モノづくり」は精度の高い製品となるでしょう。

 

ほんのちょっとここを!とか、もう少しあそこを!などどいった自分仕様の製品から、
同じような悩みを持っている方へのカスタマイズへと繋がります。

意思や情熱があっても肢体が不自由で考えてもみなかった「ものづくり」は、教育現場の小さな教室からも変わりだそうとしています。

 

今回の研修セミナーでは、こういった様々な可能性も感じられました。

 

また機会があれば、次は3Dプリンタを持参で伺いたいと思います。

Disabled≠Unable;不自由≠出来ない。

 

by デジタルジュエリー®

 

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