第9回;-ジュエリーを3Dでデザインする…-(2017.10.25)

2017.10.25;853号


(以下本文)

ジュエリー;それは、美しさを表現する装飾品―3Dでデザインすることは自然の流れでしょう。

”イメージ”で捉えるデザイナー、”作り”を考慮する職人。異質が交わるそこには摩擦が起きるもの。

デザイン画に於いて、見えていない部分をどう職人に伝え、それをどう作り上げていくか…

「ここをもう少し細く」、「もっと摺って繊細に」、しまいには「そこをシュッと」などと擬音の指示まで飛び出てきます。

デザイン画とにらめっこしながらも そう簡単にはいかない。

イメージを伝えるには、やはり詳細な”絵”が必要となります。

デザインした本人がつくり手となるならまだしも、それを伝え製作してもらうから。

細部までイメージ出来ていなければその部分は当然、つくり手のセンスに頼らざるをえません。

お任せの部分って意外に難しいものです。

はっきりとしたイメージがあれば、この最大の難関は”3Dでデザイン” することで解決されます。

それは、デザイン画の役割を超えた まさにクラフトノウハウの上に成り立った3Dデザイン画=モデリングだから。

故に、デザイナー本人が作り手となりイメージを組み立てジュエリーを作っていることと同じ。

不器用だからとか、ヤスリやバーナーなど工具の使い方には関係ありません。

そこには、他のテイストが入込む余地など無く、あなたのデザインには妥協点がない。

職人とのやり取りで「難しい」、「わからない」、「出来ない」などが一瞬で解決。

ジュエリー製作において、こんなにやりやすいことはないでしょう。

   

もちろん、これはジュエリーCADの操作が出来てのお話。

確かに最初は、少なからず覚えることもあり誰だって難しく感じるものです。

完璧じゃなくても全く問題ありません。むしろ、完璧に操作覚えるよりもっと大事なことは、とりあえず一歩を踏み出し挑戦してみること。

すべては、そこから広がっていくものです。

また、これまでジュエリービジネスに取り組んでこられたことを考えれば、”作り”の事もなんとなくわかってくるはず。

少量、多品種そして、”Made for you”が一番得意な”3Dプリンタ”。

「モノづくり」の中心的役割を果たしてくるであろう”3Dプリンタ”。

これらを組み合わせ、ジュエリーを3Dでデザインする事は、ジュエリービジネスに新たな展開をもたらすと感じます。

by デジタルジュエリー®

※JCAD;山梨県の地場産業振興の研究開発事業で山梨県工業技術センターと山梨大学の研究成果として作られたMade In JAPANのジュエリーに特化したCADソフト。(Pro版¥216,000-/Basic版¥37,800‐)

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