3Dプリンタは最終製品へのダイレクト生産へ。(業界新聞特集記事 4/25号)

2018.4.25;859号


(以下本文)

3D Printing 2018(3Dプリンティング2018)

 

 
 
日本では最大規模の3Dプリンタの見本市で出店企業は69社。
会場に入るとそこは「デジタルモノづくり」の夢の世界。
各ブースには最新の技術を備えた機種が所狭しと可動中。
昨年もちょうどこの時期に来場し体感したのですが、今年はさらに成熟した感じです。
まず、目に付いたのが巨大な冷蔵庫ほどの3Dプリンタ。
それは、新技術を前面に出したもの。
粉末の樹脂に熱を加え造形し、高速化・堅牢さ・美しさ、そして最終製品のダイレクト生産を実現したもの。
手を加えずにそのままが製品という強みは他を圧倒していた感じです。
お値段数千万円!!優に家が買える程には驚きです。
次に、FDM方式(樹脂を溶かしながら造形)の素材バリエーションが増えていたことです。
カラフルな色合いに加え、幅広い製品に対応できる材料があふれていました。
物理的に溶かして盛り上げくっつけるという工程で目立ってくる積層をいかに滑らかに、見栄えよくするか。
 その課題だった後処理は、開発された「後処理用マシーン」内で特殊薬品と反応させピカピカに磨かれたような仕上げも出来るという。
強度、質感、靭性、弾力性、耐久性、透明性、人体においての無害性など 幅広く対応可との事。
 
●まるで木で製作されたかのような楽器。
●グミのようなフニャフニャの虫。
実際にスポーツシューズに組み込まれている弾力性のあるメッシュソール。
とりわけ私は、ジュエリー製作に3Dプリンタを利用しているため、どこまで進化しているのかまた、小投資でどの機種が導入できるのか見て回るのが目的でした。
 ジュエリーでの3Dプリンタは、原型製作としての役割。その出来栄えに製品の美しさが左右されるのは皆様の知るところ。
 従来の3Dプリンタは生成される過程で積層(積み重なり)が100μ~25μ(100~25/1000mm)。この数値が大きければ、ジュエリーにおいてはシェイプ、仕上げに影響されます。
細かな積層のみならず、地金に鋳造した後の磨き工程を考えるとさらに美しい表面の処理は大きな解決となってきます。
●数ミリ単位で3Dプリントされた「自由の女神像」
●ジュエリーの原型としては最高クラス。職人技のような出力もルーペを覗けば確認できる。
また有望分野としては、”出力サービス”を展開している企業も増えていました。
それは、3Dデータのメール入稿で専門家と相談しながら進められ、仕上がったものは宅配にて届けてくれるというもの。
意匠確認や機能検証、また小ロットでの対応もしてくれ数千万円のハイスペック3Dプリンタを利用できるうれしいサービス。
今回会場に訪れたのは、最新の3Dプリンタがどこまで進化しているのかまた、小投資でどの程度の機種が導入できるか見て回るのも目的でした。
これまでの経緯を振り返ってみれば見れば、価格、品質共に最終段階の開発またそれに見合うものになっていきていると感じます。
いくら精度の良いデザイン(データ)を作り上げても3Dプリンタにの出力限界が感じられたこともありましたが、ここまでくると、データの重要性を再認識。
製造業に携わるなら3Dプリンタをそろそろ導入できる時期に入っていると感じ会場を後にしました。

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